* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number


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四方に爆発的に広がる煙(合成材料)を撮りたいとリクエストがありました。
美術部さんが黒幕をきれいに張っています。鉄管にはセメントと火薬が入っています



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ドッカン! 大成功です
・・いやちょっと大きすぎて、黒幕からはみ出たかもしれません





Roll 232 マッドマックス −その2 記憶−

 私はそれなりの映画マニアである。好きな映画は何度も見ているし、好きなシーンをちゃんと覚えている・・と自分では信じている。

 しかしここマカロニ・アンモナイトで映画について語るときは必ずその映画を見返している。
 手元にない映画の場合、深夜に車に乗ってレンタルビデオ屋に走ることもまれではない(行った先に無くってハシゴすることもある)
 好きな映画を好きであるがゆえにより良く、美しく(つまりは間違って)記憶していることが結構あるのだ。

 たとえばの話、連載141回目の原稿で「卒業」(1967年/米国)について書いた時のことだ。
 私はここでダスティ・ホフマン演ずる主人公が結婚式場に向かって走ってくるカットに触れて、もどかしい感じをだすために「望遠圧縮効果」を使っていると書いた。

 この映画は1度ならず(というか少なくとも3、4回は)観ている。そしてこのカットはもっとも印象深いカットの一つだ。私はこれが1分以上あったように記憶していた。
 まったくの自信があったのだが念のためと思って見返し、ストップウォッチで計って私は唖然とした、20秒しかなかったのだ。

 これがむしろマカロニ・アンモナイトの原稿でよかったかもしれない。日常よくある映画談義の中でこのシーンについて触れたのなら、私はためらいもなく「あの1分はある長回しのカットで」などと言ってしまっただろう。

 もしそれに対して「いやそんなにない、もっと短い、あってもせいぜい30秒」とか言われたら私は本気で反論したと思う。
 この場合その場では結論が出ないだろうが、すぐに検証出来るので私が恥をかいておしまいになる筈だ。しかし事がそう単純でない場合もある・・という話を次回にしたい。


2006年07月26日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部