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「ガスを吹く」というのは操演の仕事の中でも定番の一つ。
「白いガス」は簡単で効果もいろいろ、これは操演部セカンドH君が液化炭酸ガスを吹いているところ。


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 237 マッドマックス −その7 確信−

 「マッドマックス」でマックスがショットガンの銃身を切っているカットがあった、と主張するO君は当然ながらその証拠を探している。
 こころあたりの映画好きにかたっぱしから「マッドマックスのビデオ持ってる?」「TVで録画してない?」と聞き回っているのだ。

 しかし「有る」証拠がみつからないままに数年が経った。
 「やっぱり無いんだよ、無いから見つからないのは当然さ」というI君の主張はますますもっともに聞こえるし「有る」証拠が見つかるまでは「無い」として扱うという原則に従えばO君の旗色は悪い。

 後がない? というとこれが実はそうでもない。

 「言われてみればそんなカット見たような気がする」という(両者共通の)友人が何人も存在するからだ。

  というか実は私もその一人で、万力に固定されたショットガンをマックスが金ノコでゴシゴシやっていたような気がする。
 じゃあ間違いないじゃないか、と言われそうだがショットガンを金ノコで切っているシーンのある映画は他にも存在するのだ。
 前に述べたように、映画の記憶というものが意外とあてにならないと気づいてしまった私には自分の記憶にあまり自信がない、それになにしろ20年以上前の映画なのだ。

 しかしそれが誘導されて出来た偽の記憶かもしれない、などという疑問を抱くことのない(普通そうだが)友人達は「あるある、覚えてるもん」とO君の味方をする、だからI君も無下には出来ないのだ。

 そしてなによりO君には確固たる記憶の裏付けがありその自信が揺らがないというのが強い。
 しかし20年以上も前、小学生の時に見たという映画のたった1カットにO君がそれだけ自信を持っているのはなぜなのだろうか。

 続く。




「マッドマックス」(製作:1979年/オーストラリア)


2006年09月06日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部