* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number


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デジタル合成が全盛になり、爆破や破壊のための「素材」を要求されることが多くなりました。
これは、地面(コンクリート)が爆破されたという効果を得るための素材撮り。



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飛び散っているのは石膏板とセメント粉です。




Roll 238 マッドマックス −その8 状況証拠−

 近未来、舞台は荒廃したオーストラリア、地平の果てまでもつづく道をモンスターバイクとモンスターマシンが暴走しまくるバイオレンス映画「マッドマックス」
 それをTVで初めて見た小学生のO君が強烈な印象を受けたのは当然だ。

 元気な男の子である彼がスーパーチャージャー付V8エンジンを積む怪物マシン「インターセプター」とそれを操るダークヒーローマッドマックス、あるいはマックスの持つ銃に心惹かれたのも当然の成り行きだった。

 その彼はマックスの持つ銃のレプリカが「マックススペシャル」という名前で発売されると聞いたとき「ばっかみたい」と思ったのだと言う。
 「だってあれは“マックスが自分で銃身を切り落とした”だけで、全然特別な銃じゃないんだから」と。

 そう、彼はマックスが自分で銃身を切り落としたと思っていたのだ。
 そもそも小学生の彼にはマックスの持っている銃の銃身が「本来より短い」ことなどは知りようもない、もちろん「切っているシーンを見なければ」ということだが。


 先に「悪魔の証明」の話をした。有る、無しを議論するなら有るとする側が証拠を持ち出す義務がある。そして「有る」ことが証明されなければ「無い」としておくのが普通であると。

 もちろんそれは当然の話なのだが、留意しておく必要があるのは「有る」証明が出来なくてもそれは「無い」証拠ではないということ。
 また説得力ある状況証拠はそれなりに尊重されるべきであるということだ。

 この証言には充分な説得力がある。

 続く。




「マッドマックス」(製作:1979年/オーストラリア)


2006年09月13日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部