* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number


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「水柱」の合成素材が欲しいというのは昔からよくある依頼。廃校になった小学校のプールにロケに行ったこともあります。
今、私が迷わず勧めているのが硅砂飛ばしです。
写真はスタンドでフレームの目標を作っている撮影助手(黒バックなのでファインダーをのぞいても狙いどころがわからない)



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スケール感のある水柱素材のできあがり。
徹夜で(黒バックで撮るためそうなる)ずぶ濡れになって撮影する必要はもうありません。





Roll 239 マッドマックス −その9 ショットガン−

 ショットガンとは小さな弾がいっぱい詰まった「散弾」を発射できる銃で散弾銃とも呼ばれている。
 (ショットガンで撃てる弾には散弾じゃない物もあるので正確にはショットガン=散弾銃ではないが)

 散弾を撃つと小さな弾が円錐状に広がりながら飛んでいく、そのためピンポイントで狙わずとも目標に当てることが出来る、狩猟(鳥打ちとか)、スポーツ(クレー射撃)に向いているわけだ。

 (もっともゴルゴ13はライフル銃、つまり弾1発の銃でクレー射撃をしているらしい)

 さて「ショットガンの銃身を切る」とはどういうことなのだろうか?

 基本的に銃というのは銃身が長いほうが弾がまっすぐ飛びやすい、またショットガンは銃身の先端を細くすることによって弾のバラつきを抑えている。

 だから銃身を切ると至近距離で散弾がバラけてしまうのだ。
 そんな銃は狩猟にもクレー射撃にも使えない、何に使えるのかというと、目と鼻の先にいる人間を「照準する手間を省いて」殺傷する、無差別殺戮兵器としてしか使えないのだ。

 一般市民がこれを合法的に使用する機会はないとして、アメリカでは銃身を切りつめたショットガンは製造も販売も所持も禁止されている、要するに持っているだけで犯罪者だ。

 マッドマックスには当初銃身を切るカットがあったが、違法行為の助長になるので早い時期に削除され以後そのバージョンしか流通していない、というのが「落としどころ」かもしれない、と友人連中は思っている。

 しかし「絶対ある! かもしれないじゃなくてある!」というO君と。
 「無い無い、カットつながりもそれじゃ変」というI君は納得しない。そして私も釈然としないのだ。

 なぜならマッドマックスはそれどころじゃない違法シーン、残虐シーン満載の映画だからだ。
 人をガソリンで焼き殺したり、バイクで人をはねて殺したり。
 そしてこれが最大の問題点だが「幼児が暴走族に殺される」というアメリカ的に一番ヤバイと思われるシーンがまるまる残っているのだ。
 これを放置したまま銃身を切るカットだけ削除してどうなるというのだろうか。

 謎の深いこの問題、次回は最終回だ。




「マッドマックス」(製作:1979年/オーストラリア)


2006年09月20日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部