* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number


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カメラを吊って空中移動撮影の準備。移動効果は原則「特機部」の仕事だが、吊りとなると操演部の出番となる。フレームのチェックをしているのは筆者。








Roll 249 <フィルムとコマの話 その2> 24Frames

 さて撮影コマ数の変更の話だ。
 ところで「変更」というからには基準がなくてはならない、これは秒24コマである。
 まあ映画が秒24コマで撮影・上映されているというのはよく知られた事実だろうと思う。

 『ではなぜ24コマなのか?』

 この説明のためには映画の原理について説明しなければならない。
 なんだか話がどんどん巻き戻っていくような気がするが、簡単に説明しよう。

 映画は静止画を間欠的にスクリーンに映写することで成立している。

 映写機を見ればフィルムは絶え間なく走り、スクリーンは常に明るく、映写された映像はなめらかに動いているように見える・・が、実際はそうではない。

 事は以下のように進んでいる。

 まず「静止しているフィルム」から1枚の静止画がスクリーンに投影される。
 回転式のシャッターがフィルムと光源の間に割り込んで光をさえぎる(スクリーンは暗黒になる)
 ツメがフィルムのパーフォレーション(フィルムに開いている穴)に差し込まれ、フィルムを引き降ろす。
 1コマ分引き降ろされたフィルムはそこで静止。
 シャッターが通り過ぎ、光が通過して2コマ目がスクリーンに投影される。

 ということを繰り返しているのだ。
 つまり、ダ〜〜と流れているように見えるフィルムは実は、静止−1コマ送り−静止、を繰り返しているし、明るく見えているスクリーンも実際には明滅を繰り返しているのだ。

 この明滅を感じ取れないのは人の目に残像(陽性の残像)というものがあるためだ。
 映写されていた画が消え、画面がいったん暗黒になっても、すぐ次の画が投影されれば人はその暗黒を認識できず、画が常に投影されているように見える、そしてその画が一部変化すれば「動いた」ように感じるというわけだ。これが映画の原理である。

 ではどれだけのスピードで画を映写しつづければ良いのだろうか。

 それこそが『ではなぜ24コマなのか?』の答えだろうと人は思うだろうが、実はそうではない。どこがそうではないのか説明したいが長くなるので次回に。


2006年12月06日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部