写真
---> 拡大表示

廃墟内部で火事のシーン。
(厳重な防火対策の上で撮影しています、けっしてマネをしないでください)


* 週刊フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 284 <フィルムとコマの話 その37> ファインダー

 カメラのシャッター機構についてもう少しお話する。
(またしても余談が始まったと思う人もいるだろうがこれはけっして、たぶん、脇道ではない)

 さてカメラのシャッターは半月形をした円盤で、クルクルと回ることで光を遮ったり通過させたりしていると前回述べた。
 こう聞けば誰しもこのシャッターがフィルムの前に平行に配置されていると思うだろうが(スチールカメラではそうなっているが)そうではない。
 それはカメラの上から見て45度の角度に配置されているのだ(そしてシャッターの表面−フィルムに向いていない側−は鏡面になっている)

 なぜこのような構造になっているのか、それはファインダーに画像を送り込むためだ。

 シャッターはレンズから来た光を露光の時は通過させ、遮っている時は表面のミラーで90度向きを変えている。
 方向が変わった先にピントグラス(半透明ガラス)を置けば、フィルムに露光されているのと同じ画がそこに結像するというわけだ。

 それをルーペで覗くことによりカメラマンはフィルムに記録されているのと同じ画像を見ることが出来る、これがファインダーである。

 この機構が発明される前には、カメラマンは撮影している画像を見る事が出来なかった。また光軸のズレたファインダーで被写体を見るしかなかったため正確なフレーミングが出来なかったのである。


 以下はたしかに余談


 「カメラマンはフィルムに記録されているのと同じ画像を見ることが出来る」と今述べた。しかし正確に言えば、フィルムとカメラマンは1秒間に24回づつ「交代で」見ているのだ。
 通常の撮影でこれが問題になることはまずないが、フラッシュ/ストロボなどを使用した際には注意が必要になる。発光時間が極めて短いこれらの照明は「カメラマンに見えていれば、フィルムには映っていない」からだ。

 特撮などでは効果としてよくこれらの照明を使用するが、カットがかかったあとカメラマンに「フラッシュは見えましたか?」と聞き「よーく見えたよ」と言うようならやりなおさなければならない。


※<フィルムとコマの話>を最初から読みたい方は →こちら 


2007年08月29日掲載

<--Back     Next-->

今日もカメラは回るの目次へ--->



Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部