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これまた素材撮り。フォッグを焚きこんで「ビーム」の撮影。



* 連載フォトエッセイ*

「今日もカメラは回る」

  文・写真/根岸泉 --->Back Number 




Roll 313 <フィルムとコマの話 その66> ビデオアシストとは何か

 カメラマンがファインダーで見ている画像を外部出力し、誰でも見ることができるようにするビデオアシスト、これは映画の撮影現場に格段の進歩をもたらした。

 しかしそれが万能ではないということも前回述べた。

 万能ではない理由として解像度や色の再現性がフィルムに比べて格段の差があるということがまず挙げられる。

 それは基本的にビデオアシストがカメラの添え物でしかないからだ。
 これは『高画質な絵をフィルムに定着させる』というムービーカメラ本来の目的には直結しない「あれば便利」な装備でしかないのだ。

 したがってかさばってカメラの本来のハンドリングに支障をきたしたり、カメラマンの視界に影響を与えたりしたのでは本末転倒になってしまう。
 ゆえにこの仕組みの為のスペースや重量は必要最低限のものになっている、ファインダーの脇にチョコンと付いている小型CCD、それがビデオアシストだ。

 放送用−解像度や色の再現性がプロ仕様−のビデオカメラがムービーカメラと同等のサイズであることを考えればこの小型CCDに期待できないのは理解していただけると思う。

 したがって、ビデオアシストは今どんなカメラアングルなのか、どんなカメラワークになるのかを監督以下各パートに伝えるには非常に便利なのだが、見えてはいけないもの、たとえば、場面設定と違っている住所表示/ナンバープレート/時計(時刻)、画面内にあるゴミ、セットの傷/汚れ、あるいは役者の衣装やメイクの乱れなどのチェックには向かない。

 これは解像度が足りないからだ。

 ビデオアシストの画質はスタンダード(従来の地上波TVと同じ)であり、フルハイビジョン以上の解像度があるフィルムにはとうてい及ばない(実際にはCCDの性能が低いのでもっと悪い)
 したがってモニターでは見えなかった物が大きなスクリーンに投影されたときには見えてしまうということが起こる。
 だから、見えてはいけないもの『バレもの』は肉眼で確認するしかないのだ。


 ビデオアシストの話続く。


2008年10月01日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部