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原宿NADiffにて
※写真:河野朝子


* 週刊フォトエッセイ*

MIKAの部屋2

  文・写真/蜷川実花 --->Back Number × 中山慶太




Vol.16 §幸せのひとかけら§

─── さて、今回の作品集『a piece of heaven』と個展について伺います。これは昨年(2001年)5月にパルコでやった個展『まろやかな毒景色』の内容を発展させたものですね。

●MIKA:そうですね。あのときの作品に撮り足してまとめました。

─── 撮り足したというのは、どこかにたりない部分があったと。

●MIKA:うん。なんか自分のなかでちゃんと完結していないと思って。

─── 具体的にはどういう部分ですか。

●MIKA:海や船は良かったんだけど、もっと人の表情が欲しかったかな。

─── ああなるほど。僕は色の構成とか、そういう部分かと思った。

●MIKA:どうして?

─── この個展を観たひとは分かると思うけど、4つの壁面を使った展示ですよね。色彩構成をすごく考えてあると思ったから。そういえば今回はちょっと小さめのプリントが多いですね。

●MIKA:そうですね。去年の(パルコの)展示は会場も写真も大きかったでしょう。今回はちいさなスペースで、違った雰囲気で観て欲しいと思って。

─── こちらの方が写真集の世界に近いですね。それにパルコは壁も床も真っ赤だったけど、こっちの壁面は海の青で。

●MIKA:あの壁面もあたしの写真なんですよ。

─── そうなんだ。どうやって?

●MIKA:船に乗ってるときに思いついたのね、壁をぜんぶ海にしようって。それで船の周囲を180度ぜんぶ撮って、壁紙に出してもらったの。

─── そういう展示のアイデアとか、本にまとめるときの装丁とかって、いつも作品撮りしてる時点で考えてる?

●MIKA:考えてます。そのままつくるかどうかは別として。

─── 作品集のタイトルは。

●MIKA:それはね……あ、NIUちゃん(実花さんのお友達のモデルさん)が来た。ごめんなさい、ちょっと待ってて。

●マネージャーの秦さん:すみませんね、バタバタしてて。

─── 大丈夫です。秦さんは実花さんのほかに、音楽系のマネージメントもやってるんですよね。

●秦さん:ええ。蜷川の個展を手がけるのは初めてなんで、今回はタイヘンでした。

─── ワガママ娘で?

●秦さん:そんなことないですよ、ぜんぜん。でも個展って、バンドでいえばライブみたいなものだから。

─── あ、なるほど。ふだんの仕事や作品は媒体が入るけど、直接リアクションが返ってくるという。

●秦さん:ええ。

●MIKA:(NIUさんとふたりで戻ってくる)おまちどおさま。なんの話でしたっけ。

─── あ、こっちは気にせずにおふたりで話しててください。来週から僕がまとめますから。

※取材協力:原宿・NADiff(TEL:03-3403-8814)


2002年06月12日掲載

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