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読者の皆さん、来年もヨロシクお願いします。
※写真/中山慶太


* 週刊フォトエッセイ*

MIKAの部屋2

  文・写真/蜷川実花 --->Back Number × 中山慶太




Vol.17 §写真家をナメたらアカン(4)§

─── ファイルマニアの実花さんのお話が続きます。やっぱし写真家は整理整頓が基本ですか。

●MIKA:そおね。でもたいせつな事って、ファイルだけじゃないんです。

─── というと。

●MIKA:あたし思うんですけど、アマチュアの人たちの場合「撮った後の作業がおろそかになってる」のね。

─── ううむ、耳が痛い。

●MIKA:中山さんはアマチュアですか?

─── 違います。ギャラいただいてるんで。

●MIKA:それは大きな違いよね。でもあたし、中山さんのプロとしてのお仕事はすっごく認めてますけど。

─── あれ? 今週は優しいですね。なんの仕事ですか。

●MIKA:ほら、○△□××××(某国民的スナック菓子)のパッケージで。

─── ああ、あれはずいぶん前の仕事ですよ。そうじゃなくて写真の話。撮った後の作業が……。

●MIKA:そう、大切なのよ。他人に何を見せたいかをハッキリさせるために。

─── プリント、セレクト、ファイリング。

●MIKA:うん。それを積み重ねる過程で、どんどん自分のオリジナリティをつくり上げていかないと駄目。

─── シャッターを押す瞬間だけじゃなくて、撮った後の作業が次の写真につながると。

●MIKA:そおですね。

─── その作業の繰り返しで、いちばん大切なことはなんですか。

●MIKA:そおねえ。どおすれば「人がお金を払ってでも観たい作品をつくるか」を、真面目に考えることに尽きるでしょうね。

─── プロ意識の基本ですね。

●MIKA:そおです。だってね、写真を撮るのってムツカシイことじゃないですよね。誰に迷惑かけるわけでもないし。

─── それはそうだ。

●MIKA:でも、どこかで価値が決まってきちゃう。それはシャッターを押す前、押す瞬間、それから後の作業のすべてがオリジナリティをつくるためのプロセスだと思って、ちゃんと努力したかどうかで決まるんだと思います。

─── 作風は自分でつくるもの。アタリマエのようだけど、プロをナメたらアカンという。今月はこの連載でいちばん凝縮された話でした。

●MIKA:来年はまた元のペースに戻りますかねえ。

─── とりあえずごはん食べに行かないとアレですね。というわけでみなさん、良いお年を。


2002年12月25日掲載

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