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(C) MIka Ninagawa


* 週刊フォトエッセイ*

MIKAの部屋2

  文・写真/蜷川実花 --->Back Number × 中山慶太




Vol.18 §ごめんなさい、悪気はないのよ(3)§

─── 今週もスタジオの話の続きです。その「いっかいだけ撮ったピントびっしりの写真」って何ですか。

●MIKA:○ッ△×ッ△って、お菓子の仕事。

─── ああ。なかにウェハスが入ってるやつでしたっけ。あれの広告?

●MIKA:うん。

─── なんでそおいう写真になったんですか。

●MIKA:さいしょはイメージカットだけ依頼されたんですけど、人物が商品持ってる説明のカットも一緒に頼まれちゃって。

─── ああなるほど。メインビジュアルの下とかにちっちゃく載ってるやつ。

●MIKA:そおそお。それをスタジオでイメージカットの後に、いっしょに撮ったんですよ。

─── ストロボ使って、絞り込んで。

●MIKA:うん。

─── そりゃあピントはどこまでもびっちり来ますけど(注:絞りの数字を大きくするほどピントが合う範囲は深くなります)、実花さん、今までそんなとこまで絞ったことないでしょう。

●MIKA:たぶん使ったことないと思う。

─── それで黙々と撮ってたんですか。

●MIKA:ええ。かなり地味でしたね。

─── 被写界深度に比例して、仕事の守備範囲が広がりましたね。スタジオ系ブツ撮りもこれでばっちり。

●MIKA:でも「なんか違うなあ」みたいなこと考えながら撮ってたんですよ。

─── アシスタントにお任せというわけには。

●MIKA:だって頼まれたのあたしだもん。そういうわけにいかないでしょう。

─── そのとおりです。広告代理店のみなさん、写真は適材適所を大切に依頼しましょう。

●MIKA:で、中山さんの適所ってどこなんですか。

─── ううむ……。それを言われると返す言葉がない。


2003年02月26日掲載

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