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「MIKA over the rainbow〜蜷川実花写真展atラフォーレ原宿」にて。女博徒ではありませんその2。
※写真/中山慶太


* 週刊フォトエッセイ*

NinaMika Weekly 週刊ニナガワ通信

  文/蜷川実花 --->Back Number × 中山慶太




§実花さん大ピンチ(2)§(sep.2004 #04)

─── 今週もカフェに長居してます。

●MIKA:台湾の高山茶は飲みごたえがあります。

─── お茶っ葉のびきってませんか。で、先週の続きです。写真がカワイイと言われて腹が立たなくなった理由は。

●MIKA:たぶん丸くなったんでしょうね。

─── おっと、意外に平凡な答えですねえ。

●MIKA:っていうか、以前のあたしって、すっごく肩肘張って生きてたんだと思うな。

─── そおですか?

●MIKA:そおですよ。

─── まあ仕方がないですね、実花さんの写真を的確に表現するフレーズっていまだに開発されてないし。

●MIKA:そおなのかな。

─── うん、これは僕みたいな書き手の責任かもしれない。

●MIKA:そんなんじゃないでしょうけど、なんか自分のポジションとかは前よりも醒めて観てるみたい。

─── 自分を客観視できるようになったと。

●MIKA:ううん、それはずっと前からそうですね。

─── ああ、そうでした。珍しいですよね、実花さんくらいご自分を客観視してるひとって。

●MIKA:……。けっきょくこれって、たんに素直になったのかも。

─── うわわわわ。それはマズイっすよ。

●MIKA:駄目ですかぁ。

─── 作家が自分を素直だなんて認めたら、そりゃあ大ピンチです。

●MIKA:そおなの?

─── やっぱし作家はひねくれて、世間を斜めに観てないと。

●MIKA:それ、違うと思うなあ。でもあたし、自分でも可笑しいと思うんですけど、自分の仕事を観て「アタシってなんてイケてるんだろう」と思うもん。

─── あはははははは。そりゃあ作家の特権です。

●MIKA:でもね、そう思った次の瞬間、「これってぜんっぜんイケてないかも」って思うのよね。

─── ううむ、そんな殊勝な言葉を実花さんの口から聴くと、こっちまでピンチになりそうだなあ。



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2004年09月29日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部