* 週刊フォトエッセイ*

世界マンボ紀行

  文/パラダイス山元 --->Back Number


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※提供/パラダイス山元








212 ラテンな番組?

 すでに「ふかひれラーメン」を食べ終わって、招興酒をちびりちびりやっていた頃だった。私の「ラテン観」の発表会は延々と続いていた。
 そこに、すらりと長身のこざっぱりとした方が現れ、おもむろに私に名刺を差し出した。N自動車会社の宣伝担当のS氏だった。CXのM氏とHのU氏は当然ながらS氏とは親密で、とりあえず現状でよそ者だったのが私であった。初対面の2人とCXのM氏の前で、なおも私は熱く「ラテン観」を語っていた。またN自動車のクルマを長期に渡って愛用していることも付け加えたのだった。
 思えば私がF重工でカーデザイナーだった頃も、愛車はN自動車製であり、その後もセダン、トラック、ワンボックスと一貫してN自動車の製品に乗っていた。酒の勢いもあって、話は私の「ラテン観」から見事に外れ、私がやりたい「ラテンな番組」の構成案を捲くし立てていた時S氏は「その番組やるのにどのくらいかかります?」と一言。箸の先に小皿の醤油をインク代わりにちょんちょんとつけて、テーブルのうえでなにやら計算を始めるCXのM氏。「どうせなら、誰も観られないような時間帯でやりたいですねー」と笑いながらU氏。
 やがてこの私の夢の番組を立ち上げるとなると、具体的にいくらかかるので、どのくらいの予算が必要なのかということまで判明。話はラテンの番組放送開始にまで一気にエスカレートしていったのであった。


2002年04月10日掲載

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