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※写真提供/パラダイス山元


* 週刊フォトエッセイ*

世界マンボ紀行

  文/パラダイス山元 --->Back Number 




218 ヤドカリのリズム

 モルジブに滞在すること1週間。毎日カレーを食べ続けるスタッフ。撮影は、カメラの角度を変えたり、動画にポスター用のスチールと毎日続いた。ロケ現場から、日本で仮につくってきた爆裂マンボの「ルリはシュガーイン!」が南海の空に吸い込まれるように遠鳴りしていた。
 あまりの暑さのため、日中海水浴というわけにもいかず、木陰でヤドカリと戯れる私なのであった。もちろんその間、園田ルリ子は空中ブランコにぶらさがったままだ。数十人しか滞在していない小島にたぶんヤドカリは100000匹以上はいるのだろう。砂浜につながる椰子の木の根元などに、ぎっしりヤドカリが潜んでいる。夜明け前に海から一斉に陸に向かって行進する様は脅威の世界だった。音符にもみえるし、なんといってもそのワサワサ、ガチャガチャ、ギッチョン、ゴソゴソという音は、全体でリズムになっていた。それが後に、曲に反映されたかどうかは定かではないが、とにかく大自然の営みに感動するばかりであった。
 大きなヤドカリの殻には、油性ペンで番号が書かれているものも。なぜかというと、夜になってホテルのバーでヤドカリレースが行われているとのこと。びっくりしてしまったのは、ヤドカリの中に観光客が捨てたフィルムケースを宿がわりにしているものが…。スケルトンの円筒の宿は住み心地いいのだろうか? 
 フィルムケースはちゃんとゴミ箱に捨てましょうね、みなさん。

(※編集部より:フィルムケースはリサイクルされています。)


2002年05月22日掲載

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